先日、数式の回で書きましたが、ピボットテーブルのほうが簡単なので、改めて書き直します。ひとまず「現金出納帳に残高列はなくても大丈夫だよ」ということだけは繰り返しておきます。
どうしても残高が必要なら「差引列」を作ってそれの「累計」を出せばいいんですが、入力表に数式を入れると碌なことがありません。必要がないなら抜いたほうが安全です。
では、ひとまず完成図から確認しておきましょう。
上の現金出納帳から差引残高入りの月別収支表を作りたい場合です。前回と同じことを書きますが、現在進行形の残高ならテーブルに集計行を入れればいいだけなので今回は割愛します。
ではまずピボットテーブルの挿入から。
テーブルを選択した状態で [挿入]→[ピボットテーブル]をクリック
すると「テーブルまたは範囲からのピボットテーブル」ダイアログボックスが開きますので、「テーブル/範囲」にテーブル名が表示されているのを確認しつつ、ピボットテーブルの挿入先を指定してください。
今回は「既存のワークシート」で「G1」を指定しています。
この状態です。
ここから先は、右ペインに表示された「ピボットテーブルのフィールド」に必要なフィールド(列名)をカーソルのドラッグで追加していけばいいです。
「日付」フィールドを「行」にドラッグ(勝手に月単位にグループ化される)
「入金」と「出金」フィールドを「値」にドラッグ
これで残高列以外はほぼ出来上がりです。あとはこのピボットテーブルに「残高」フィールドを追加していきます。
ピボットテーブルを選択した状態で
[ピボットテーブル分析]→[フィールド/アイテム/セット]
→[集計フィールド]をクリック
「集計フィールドの挿入」ダイアログボックスが開くので
名前:「残高」
数式:= 入金 - 出金
→[追加]→[OK]
これで完成……ではありません。このままでは残高列がただの月別の差引にしかなっていません。最後に計算の種類を「累計」にしてあげる必要があります。
残高列上で右クリック「値フィールドの設定」
「計算方法」タブをクリック
「計算の種類:累計」を選択
→[OK]
こんな感じです。あとはいらない総計列を削除したり見た目を整えたりすれば、本当の完成です。