数式/関数：月齢を指定してカウプ指数を計算する

カウプ指数の計算は、BMI値と同じなんですが判定基準が異なります。なので月齢に応じた対応表がまずは必要になります。

こういう表を作る時に注意したいのは、「後でどういう計算をするか」を先に考えてから作るってことです。時々ネットで見つけた表を見たまんまで作ってから「さて、どうしようか」と悩み出す人がいます。

後で計算に使うんだから「生後3か月～16ヶ月未満」みたいな文字列で書いてしまってはいけません。計算に使うなら「数値で入力」「単位は統一」は絶対です。後者については小学校の算数で習ったはずなのに、大人になると忘れてしまう人が結構いますね。

これ絶対です。「ヶ月」は消して、表示形式のユーザー定義で表現しましょう。

今回は判定表にテーブル書式（テーブル名「T_判定表」）を設定していますが、テーブル書式の先頭行は必ず文字列になってしまいますので、「見出し行」はあえて非表示にしています。

対応表ができたら、次は判定表を用意します。これも文字列だけだと使いづらいかもしれませんので、必要あろうがなかろうが横に数値を入れておきましょう。少なくとも入れておいて損することはありません。

ここまでできたら最後に計算表を作ります。

Z3に月齢、Z4に体重、Z5に身長を入力するセルを用意します。分かりやすいようセルに名前定義しておきましょう。

カウプ指数（BMI値）
=IF(COUNT(月齢,体重,身長)<3,"",ROUND(体重/身長^2*10,0))

続いて判定。せっかくテーブル書式を設定しても、古いバージョンだとこういう時、ところどころセル番地での参照が入ってしまいますね。

判定
=IF(
    OR(月齢<3,月齢>60),
    "測定範囲外",
    INDEX(
        W4:W8,
        INDEX(
            B4:T10,
            MATCH(月齢,A4:A10),
            MATCH(カウプ指数,B3:T3)
        )
    )
)

Microsoft365なら、こんな感じで範囲を指定できるので便利です。

判定（Microsoft365の場合）
=IF(
    OR(月齢<3,月齢>60),
    "測定範囲外",
    INDEX(
        T_判定リスト[判定],
        INDEX(
            DROP(T_対応表,2,1),
            MATCH(月齢,DROP(TAKE(T_対応表,,1),1)),
            MATCH(カウプ指数,DROP(TAKE(T_対応表,1),,1))
        )
    )
)