簡単かと思ってやってみたら、意外と苦戦するかもしれません。「重複を省いて抽出」ではなく「重複している行を抽出」したい場合、どうすればいいでしょうか。
こういう時、エクセル感覚だと「それぞれの行に、一つ上までの行を参照する COUNTIF関数を仕込んで……」みたいな発想になりがちですが、これを Power Queryに持ち込むと碌なことになりません。間違っても、List.Generateや List.Accumulateを使わないようにしましょう。こういう時は「最初にグループ化」がマストです。
例によって左側のテーブルは、「テーブル1」としてクエリを作成済みとします。
let
ソース = テーブル1,
行のグループ化 = Table.Group(
ソース, {"列1"}, {"テーブル", each _, type table}
),
リスト抽出 = List.Select(
行のグループ化[テーブル], each Table.RowCount(_)>1
),
テーブル変換 = Table.Combine(リスト抽出)
in
テーブル変換
グループ化については、「行のカウント」でやると抽出はしやすいものの、後で基準となる列以外はどうするのかという話になります。今回は「すべての行」をグループ化するほうがいいでしょう。
このやり方なら、数十万件でも数秒で抽出できます。Microsoft365なら数式でやってもいいと思いますが、数式を使って、COUNTIFを並べるようなやり方は金輪際やめたほうがいいです。